2021/04/30
- シェルジュの日記
海を渡った小さなお守り
飛行機は危険な乗り物であると思い込んでいた中学生の時、父がフランスへ出張することになりました。飛行機で半日以上かかることを知った私は突如大きな不安感に襲われました。和室に広げられた大きなスーツケースの荷作りが日に日に進んでいく様子を目の当たりにしたら、より一層不安な気持ちになってしまいました。でも年頃ということもあったのでしょうか、この何とも言えない複雑な気持ちを素直に父に伝えられず、ただ不安な気持ちで毎日何度もスーツケースを眺めていました。
ある日、ふとあることを思いついてしまいました。メモ紙に『 無事に帰ってきますように 』と書いて小さく折りたたみ、父に気付かれないようスーツケースの隙間にそっと忍び込ませて・・・
このまま皆さまにお話していたいのですが長くなってしまいましたので、続きは次回にいたしましょうか。