2020/06/11
- シェルジュの日記
世界の中心と陸の孤島
先日ランドアバウトのお話をしていたら、あの時の出来事を思い出してしまいました。聞いていただけますか。
パリのエトワール凱旋門を訪れた時のお話です。
電車で最寄り駅に着くと、地上ではなく長い地下道を通って、凱旋門の真下へ向かいます。そこから300段もの螺旋階段を上り、絶景が望める展望室へ到達します。最上階からは放射状に広がる12本の道路とパリの街並みが360度見渡せて、まるで自分自身が今、世界の中心に立っているような感覚になってしまいます。
一体どれくらいの間、魅了され続けていたのでしょうか。
いつまで眺めていても決して飽きないと確信してしまったので、思い切ってお別れを切り出す決心をしました。
後ろ髪を引かれる思いで螺旋階段を下り、地上に着いたら、驚く光景が目に飛び込んできます。今度は自分自身が今、陸の孤島に立っているような感覚になってしまいます。凱旋門を中心としたランドアバウトを、多くの欧州車がグルグルと、それもかなりのスピードで自由自在に周回しているのです。
その光景を目にした瞬間、あの理由が分かってしまって・・・
このままお話を続けていたいのですが、長くなってしまいましたので、続きは後日お話いたしましょうね。