2020/06/12
- シェルジュの日記
(続)世界の中心と陸の孤島
それでは皆さまにお約束させていただいた通り、お話の続きをいたしましょうか。
先程、最寄り駅から長い地下道を通った理由が分かってしまいました。周囲を見渡しても横断歩道が全く見当たらないのです。
車線がないランドアバウトで、ドライバー達は阿吽の呼吸で合流し、譲り合い、グルグルと周回してから好きな方向へ、あっという間に走り去っていきます。この流れにスムーズに乗るには、かなり高度な運転技術が必要なように思えました。
この渦に入って、もし行きたい方向に出られなかったらどうなってしまうのでしょうか。もう一周、もう一周とグルグル周り続けるうちに、徐々に内側に追いやられてしまって、いつまでたっても出られなくなり最終的にはバターになってしまう、とっても危険なスパイラル。
この私の心配をものともせず、車窓に左肘をかけ右手でハンドルを握り、呑気に口笛を吹きながら運転しているパリ市民を、しばらく尊敬の眼差しで見つめてしまいました。
後で地元の方に教えていただいたのですが、このランドアバウトはラッシュアワー時に、かなり渋滞するそうです。速度は遅くなって運転しやすくなりそうですが、反対に交通量が最大になりますので、また違った運転技術が必要になってしまいそうですよね。
皆さまはランドアバウトを運転したことがありますか。
私は未経験ですので、まずは交通量の少ないランドアバウトに挑戦してみたいです。そして、いつの日かあの世界最大級のランドアバウトにも・・・
でもかなりハードルが高そうです。
あのランドアバウトは世界一の交通量に加えて、半時計周りですから。